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ぶらり古都巡り 奈良・京都 名所+食べ歩き・城南宮 しだれ梅と椿の饗宴
2008.03.23 (Sun)
JUGEMテーマ:旅行 先日、私が外出の際の参考にさせていただいているブログのひとつ、satopさんの「おでかけるぽ」で、京都の城南宮のしだれ梅がとても美しいと紹介されていたので、行ってみることに。 城南宮は昨年の5月ぐらいに一度行ってから、そのとき以来結構お気に入りの庭園です。何がお気に入りかって、あんまり京都市内の有名な寺院の庭と違って、やや京都の中心部の外れにあるためか?参拝者が少ない割りには、美しい庭園だからです。 そのときの記事はこちらから。 母を誘うと、「城南宮は気に入ってるから、何回行っても良いで〜」とのこと。 ネットで調べると、やや散りかけとかかれていましたが、散りかけぐらいなら、大丈夫だろうと、3月18日に行ってきました。本当は例年はもっと梅が早いので、多分来年こんな遅くに行っても散ってるでしょうね〜。 ポカポカ陽気の天気で、近鉄竹田駅についてからは丁度城南宮東口に着くバスがあったので、バスに乗って城南宮へ。 約1年ぶりにここを訪れましたが、相変わらず人が少ない。 しかも年配者が多い。なかなか落ち着く場所です。 結構ひとりで訪れている方も多くて、カメラを片手に色んな花を撮っておられましたね。 私も本格的なカメラマン達に混じって?カメラをパシャパシャ。 城南宮神苑を入ると、はじめに道の両脇に椿の花が。 「日光」とかいう変わった、花びらがカーネーションみたいな椿の花を撮ってみました。 そして更に進むと・・・。 そこは一面、しだれ梅が咲き誇っていました! それにしても梅は桜と違って、美しいだけではなく、良い香りがしますね〜。 林檎の甘酸っぱいような、甘い爽やかな香りが一面に漂っています。 でもさすがに散り始めと書いていた通り、結構地面に花びらが散っていて。 咲いてる花もやや萎れかけ・・・。 しかし、梅の花で「しだれ」は見たことがなかったので、結構感激。 その中でも美しく元気に咲いてる花があって、その花を写していたら、小鳥が飛んできて・・・。てっきり鶯だと思って必死で「梅の花と鶯」の写真を撮ってみました。 そしたら、遠いのに、結構綺麗に撮れて、大満足〜。 何やら、必死で花の蜜を吸っているような・・・。 確かに人間でもその甘い香りに誘われそうな梅の花。 鳥ちゃんたちが来ないわけありませんわね〜。 家に帰って何の鳥か調べたら、やっぱ鶯ではありませんでした。 この鳥りはメジロなんだそうです。確かに目の周りが白いですものね〜。 ベストショット〜!! 鶯は人がいるような場所に姿を見せることはほとんどないそうです。 てっきり鶯色してるんで鶯かと思ったんですが、どうやら鶯はもっと茶色い地味な色なんだそうです。メジロは花の蜜が大好物だそうで、特に梅の花が好きだそうですよ。 実は昔の人も梅の花にとまっているメジロを鶯と間違えて、絵画にも描いていたってことみたいですよ。それでメジロの色が鶯の色になってしまったんでしょうね・・・。 でも鶯だろうが、メジロだろうが、可愛いことに変わりはなく。 とっても可愛いかったです〜。 ちなみにメジロは夫婦仲がとっても良いらしく、そういう意味で縁起が良い鳥みたいです。おしどり夫婦とかいうおしどりは実は1年ごとに相手が変わるとか。 それに比べるとメジロは相手は一生変わらないそうですよ。 ところで「目白押し」という言葉は、この可愛いメジロちゃんが沢山密集してる姿から来ているらしいんですが、目白押しの由来ともなった可愛い姿はこちらから〜。 どうですか? めちゃ可愛いでしょ? たまりわせんわ〜。 さて、メジロの話はさておき、城南宮に戻ります〜。 しだれ梅もさることながら、椿も綺麗でした。 苔の上に落ちる椿、なんていかにも情緒ありますよね〜。 色んな品種の椿が沢山さいていて、まさにカメラマンの絶好のカメラスポットって感じでしたよ。 更にもうひとつの神苑(室町の庭と桃山の庭)に行くと、そこにも普通の梅が少しですが、咲いてました。 こちらのお庭は、春はしだれ桜の綺麗なお庭なんで、また桜の季節に来たいな〜って思っちゃいました。 ちなみに、城南宮は、参拝の券を保管しておいて1年以内に持っていくと、次回は拝観料が50円お得に。一年で季節ごとに何度でも訪れたいお庭ですね。 城南宮HP ・松尾芭蕉ゆかりの金福寺
2008.03.09 (Sun)
JUGEMテーマ:旅行 詩仙堂に行った後、金福寺にも行きました。 この周辺では、詩仙堂は観光客が多いらしいのですが、金福寺はあまり人が行かないけれど良い寺だと聞いていたので、一乗寺周辺までなかなか来ることもないので、行く事に。 道に出ている矢印を辿って詩仙堂から歩くこと5分ぐらいの場所に金福寺はありました。 これで「こんぷくじ」と読むようです。 このお寺の由来ですが、864年に天台宗寺院として創建されたものの、その後荒廃。鉄舟和尚という方が復興。この和尚さんが松尾芭蕉と親交を深めており、村人たちによって丘の庵を芭蕉庵と呼ぶようになったそうです。 その70年後、荒廃した芭蕉庵を、芭蕉をひそかに師と考え尊敬し模範として学んでいた与謝蕪村が再興。彼はしばしば一門とともにここを訪れ、句会を開いていたとのことだそうです。 受付で300円を支払い、園内に入ると、外からは想像できないそうな、赴き深い景色が広がっています。綺麗に線を敷かれた白い石の庭園の丘の上には、茅葺の屋根の小屋が見え、なかなかの絶景なんです。 私的には、詩仙堂よりこっちの方が眺めが良くない?と思いながら、茅葺屋根の芭蕉庵へ続く階段を上がりました。 この芭蕉庵で与謝蕪村が詠んだとされる句が書かれてありました。 耳目肺腸ここに玉巻く芭蕉庵 三度啼きて聞こえずなりぬ鹿の声 鹿ながら山影門に入日哉 畑うつやうごかぬ雲もなくなりぬ 冬ちかし時雨の雲もここよりぞ 我も死して碑にほとりせむ枯尾花 更に芭蕉庵の上に続く道を上ると、与謝蕪村のお墓がありました。 そこにもこの季節に蕪村が詠んだとされている短歌がいくつも紹介されていました。 高台からは市街も一望でき、なかなかの眺めでした。 小ぎれいに手入れされた美しいお庭に茅葺屋根の芭蕉庵。 この鄙びた感じがまた、懐かしい。 紅葉の季節に訪れるとまた違った趣が楽しめそうです。 短歌が好きな人には、憧れの場所かもしれませんね。 そうでなくとも、十分景色が楽しめるお寺でした。 是非詩仙堂と共に訪れて欲しいお寺です。 ・詩仙堂
2008.03.07 (Fri)
JUGEMテーマ:旅行 市バスに揺られて、「一乗寺下り松町」で下車。 詩仙堂は有名そうだから看板が出ているかと思いきや、何の看板も出ていません。 近所の人にどこか教えてもらい、坂道を登ること約5分の場所に詩仙堂はありました。 門をくぐると、両脇に青竹が並び、実にすがすがしい感じです。 が、しかし、こちらは山手の方になるので、本当はとても静かな場所なんですが、実はこの日に限って、この近くで火事があったらしく、やたらと消防車のサイレンとヘリコプターの飛ぶ音であたり一面騒々しい雰囲気。 あ〜せっかく遠くまで来たのに、これかよ〜と思いながらも、しかしこんだけ必死に消火活動をしているからには、もしかして寺でも燃えてるんじゃない?と不安に思いながらも詩仙堂を見ておりました。 受付のおばさんに、「何だか騒々しいのですが、どこが火事なんですか?」と聞いても、おばさんもご存じない様子で・・・。 これだけ数台もヘリが飛ぶ様を見ていると、どうも普通の家の火事ではなさそうです。 絶対国宝でも燃えてるんとちゃうか?と思っていたのですが、次第に消火活動が成功したのか、そのうち騒々しくなくなりました。 しかし、丁度この詩仙の間からお庭を眺めて寛ぎたいときに、一番うるさくて・・・。 本当火事さえなければ、静かな気持ちでお庭を眺めながら、庭のししおどしの「コーン」という音だけ聞いて、寛げたものを・・・。 庭自体はまだ冬枯れの景色って感じで、緑も鮮やかでもなく、やっぱり5月のさつきか、11月の紅葉の季節に来たほうが、色も鮮やかで美しいんだろうなと感じさせました。 まだやっぱ時期が早すぎたかな〜。でもこういう時期だから混んでもいなしい、落ち着いて見られて良いかな?と思ったんですがね。このヘリのうるささでは・・・。 後でわかったことですが、この火事は有名な曼殊院というお寺のすぐ近くの倉庫が燃えて起こったそうな。 曼殊院への飛び火を必死で防ぐために、あれだけ大騒ぎしていたんですね。 最近、韓国の国宝・南大門が燃えて、日本でも寺や仏像などの国宝や重要文化財を火事からどう守って行くか問題になっていたんで、余計消火活動も必死だったでしょうね・・。 なんしかお寺に飛び火してなくてよかったです。私たちがあの周辺に遊びに行ったときに寺が燃えたなんて、気分悪いですから。あ〜良かった。 詩仙の間から見えるお庭は、実際散策をすることも出来ます。 詩仙堂の建物を出て左に歩いて行くと、素敵な感じの庭に続く道があります。 この道を進んでいくと、先程詩仙の間から見えていた庭につながっていて、色んな植物が植えられておりましたが、残念ながら、あまり花も咲いておらず、やや寂しい景色。 立ち入り禁止になっている建物の中を覗くと、ふすまにお月さんとすすきの風流な絵が描かれていて、それを見て楽しんでました。 この寒い時期でも私たち以外にも数人単位で観光客が訪れていました。 この季節でも全体的になかなか良い雰囲気のお庭や建物だったんですが、もっと緑が鮮やかな季節に来たほうが、良い眺めがきっと見られたでしょうね。 これから新緑の季節に訪れたいお庭ですね。 詩仙堂 京都市左京区一乗寺門口町27 電話番号 075-781-2954 ・広隆寺 魅惑の弥勒菩薩を訪ねて
2008.03.06 (Thu)
JUGEMテーマ:旅行 前から、京都に行く度に、必ず行ってみたいと思っていたお寺があります。 それが広隆寺。 なぜかというと、国宝第一号に認定されている「弥勒菩薩半跏思惟像」を一度で良いから生で見てみたかったからです。 以前読んだ川端康成の『古都』という小説で、主人公の女性の美しさを例えるのに、「中宮寺や広隆寺の弥勒さんの前に立たはったかて、お嬢さんの方が、なんぼ美しいかしれまへん」という台詞を読んでから、この仏像は一度見ておかなければ、思っていました。 しかも、数年前に韓国の慶州を観光で訪れたときに、すごく似た弥勒菩薩半跏思惟像を見て、「あ、やっぱり広隆寺の弥勒菩薩さんは朝鮮半島からのルーツを受け継ぐものなんだな」と感じていたこともあります。 その上、丁度1年前ぐらいに読んだ「秘密の京都 京都人だけの散歩術」という本で、在日コリアンでありながら、恥ずかしながら初めて、京都という都市の基礎を作り上げたのが朝鮮半島からの渡来系部族である秦氏であり、この秦氏が作ったのがそもそも広隆寺であることも知ったからです。 どうりで朝鮮半島と同じような仏像が日本にもあるわけです。 広隆寺のある「太秦(うずまさ)」という地名自体が、「秦」氏の名前からきているそうですし、秦氏は朝廷の財政を管理し、織物生産や醸造、土木事業にたずさわったりと、政治や文化の中枢を担っていたそうです。 広隆寺の近くに「蚕ノ社」という神社があるのですが、こちらも秦氏ゆかりの、百済からもたらされた養蚕技術の普及に伴い作られた神社だそうですよ。 ちなみに京都市の西区にある山吹で有名な「松尾大社」も秦氏の作ったお寺なんだそうです。なんでも秦氏は桂川一帯に治水を施し農耕地に変え、経済力を得、経済力を得た秦氏は朝廷の重役として仕え、平安京誘致も推し薦めたんだそうです。 このように、「日本の伝統」を象徴するかのような都である京都も、根幹の部分に渡来人の活躍があったことを知ると、改めて歴史の面白さ、深さを感じると同時に、昔の人って今よりもインターナショナルだったのかな?なんて思っちゃいますね。 国籍にこだわった頭の固い偏狭な政治を、いまの日本の政治家はしてますからね。 あ〜、前置きが長くなってしまいましたが、このような思い入れ?の元、友達といざ、京都は太秦にある広隆寺へ。嵐電に揺られて出かけました。 「太秦広隆寺前」で下車するとすぐ目の前に、仁王像の立つ広隆寺の立派な門が。 近所の「ふたば菓舗」さんの豆大福で腹ごしらえをした後、 いよいよ弥勒菩薩さんとのご対面です。 受付で700円を払い、弥勒菩薩が安置されている新霊宝殿へ。 堂内は、弥勒菩薩だけではなく、沢山の仏像が安置されておりました。 一番メインの弥勒菩薩以外は、かなり近くで見ることが出来るのですが、なぜか肝心の無禄菩薩半跏思惟像だけ、妙に離れた距離からしか見ることができません。 しかもこの像、結構小さい像なんです。その上、堂内は決して明るくもないので、ますますお顔が拝見しづらい状態でした。 必死で詰め寄ってお顔を拝見しましたが、見る角度によっても、表情が違う感じで、一番近くで弥勒さんの左斜め下から眺めたとき、にっこりと柔和なほほえみを私に向けてくださいました。 その微笑みは、魅惑的でかつ、こころを癒すような微笑でもありました。 その後、他に本殿などいくつの建物にも行ってみたのですが、なぜか全て中の仏像がほとんどあるいは全く見えない、あるいは立ち入ることすら出来ない状態になっており、なんだか寂しい気がしました。 結局拝観できるものがあるのは、この新霊宝殿のみでした。 これで700円は、はっきり言って高いと思いますが、前から見たかった弥勒さんに微笑んでいただけただけでも良しとします。ひとつ目的達成! 広隆寺紹介HP ・龍安寺
2008.03.02 (Sun)
JUGEMテーマ:旅行 昨年行った、京都の禅寺で有名な龍安寺。世界遺産にも登録されている名所だそうです。 ここで有名なのは石庭ですよね。 中庭の15個の石の置き方が大変美しいとされてます。 何でも「自然を狭い空間に圧縮し、抽象化して表現する枯山水庭園の極限的な姿であり、世界的にも有名」なんだそうです。 どうやらこの石の配置にも色々意味が昔はあったらしいのですが、龍安寺さんでも、もはや作成者の意図は不明、とのこと。 「鑑賞者の自由な解釈と連想」にゆだねしかないそうです。 なかなかイメージ力が問われますよね〜。 実はこの龍安寺。ちょっとした仕掛けが施された庭なんだそうです。 庭が広く感じられる様にと、写真の奥の方に行くに連れて塀が低くなっているんだそうです。 こんな細やかな計算までして設計されたお庭なんですね。 それにしても、そんな観光シーズンでもないのに、沢山人がいて、あんまりじっくりお庭を鑑賞することは出来ませんでした。 私的には、こういう哲学的な感じがするお庭は、静かにもっと時間を掛けて鑑賞するものだと思います。 しかしながら京都は観光客が多いので、奈良のように静かに心を静めてじっくり庭を眺める、なんてことは出来ないみたいです・・・。 私は、人が沢山いて落ちつかない石庭より、むしろ石庭の背後にあった「吾唯足るを知る」と刻まれた「つくばい」というものの方が心に刻まれました。 「吾唯足るを知る」、とても深い言葉です。 この言葉通りにみんながなれば、愚かしくて残酷な戦争も、環境破壊も、色んなイザコザも起こらず済むのにな、と考えさせられる言葉でした。 私たちが龍安寺を訪れたのは、昨年の2月だったんで、特にこれといって花も咲いておらず、やや寂しい感じを受けましたが、桜の季節に行くと、石庭でも桜が見られますし、園内にも桜が沢山ありそうな感じで、きっと春に行くと、もっと美しい場所だと思いますよ。 この春、龍安寺に一度行って見てはいかがでしょうか? 龍安寺 京都市右京区龍安寺御陵下町 ・京都 貴船・鞍馬
2007.09.28 (Fri)
JUGEMテーマ:旅行 2年前の6月下旬、急に思い立った私は、友達と浴衣を着て、京都の貴船に行きました。 なぜ浴衣を着て行ったかと言うと、真夏に浴衣を着るのは暑いけど、貴船は川があるので涼しいし、一度で良いから、貴船の川床料理を、浴衣を着て食べてみる風情を楽しんでみたかったからです。 丹波橋まで近鉄で行ってから、そこから京阪電車と叡山電車がのり放題の、鞍馬・貴船1DAYチケットを買って、いざ、貴船へ。 これまで何度も京都には来てましたが、叡山電車に乗るのは初めてでした。 ローカル線らしい、雰囲気のある電車です。 貴船に到着したら、急にお腹が減ってきたので、駅中の売店で、名物と書かれたとちのみ餅をひとつ買って半分こ。結構美味しかったです。 さてさて、その後、大人しく貴船神社までバスで行けば良いものを、下駄を履いているくせに、気合で?徒歩で。 右側には清流が流れ、やはり空気は澄んでいて、涼しい。 何とか貴船神社・本宮へ到着。 何でも縁結びの神様らしいので、全く神仏を信じていない私も、こんな遠いところまでせっかく来たんだからと、神頼み・・・。 本宮への階段がすごく雰囲気が良くて、よく貴船の宣伝に出てくる場所はここなんだな、といたく納得。 私達が浴衣を着ていたこともあって、外国人観光客の方にうけが良かったらしく、やたら写真に撮られていました。 普段、人に写真に撮られることなんてないんで、ちょっとモデル?気分を勝手に味わいながら、歩いてお腹が減ったのでお昼へ。 本当は川床で雰囲気を味わいながら料理を楽しみたかったものの、値段を見ると、とても昼からそんな値段だせないよ、みたいな値段がやはりします。 安くて4000円ぐらいでしょうか。探せば安いところもあるのかもしれまえんが、さすがにビンボーな私達は、川床はあきらめて、おいしいとネットで見つけた「鳥居茶屋」さんへ。 ここは鮎茶漬けが有名だと聞いたので、早速それを二つ注文。鮎茶漬け以外に、鯉の刺身やちょっとしたおかずも付いてきて、1200円なので、結構お得です。 でてきた鮎茶漬けにのせる鮎の甘露煮は、まったく臭みがない割りに、鮎独特の爽やかな香りは残っていて、想像以上においしいものでした。そして、なにより、お恥ずかしい話、これまで美味しい鯉の刺身を食べたことがなかった私は、鯉の刺身に感動。 はじめはあまりにあっさりした味で、歯ごたえが良いので、鯛かと思ってました。でもなんだか違う感じなので、お店の人に聞くと、鯉の刺身だそうで。 実は小学校の時に、親戚が鯉の刺身を持ってきて食べさせてくれたんですが、それがひたすら泥臭くて美味しくなかったことを強烈に覚えていて、それ以来、鯉なんて食べるもんではない、とずっと思っていました。 でも、きちんと臭みを取ると、あっさしりた美味しいものであることを知りました。鯉はすごく身体にも良い食べ物であると、聞きはしていたものの、以前の体験から、すっかり嫌いになってましたが、このとき以来、すっかり鯉の美味しさに目覚めた私です。 鳥居茶屋 さてさて、その後、貴船の清流に足をつけて涼をとりつつ、更に貴船神社中宮・奥宮のほうまで歩いて、また本宮周辺に引き返してきて、喉が渇いたので近所の喫茶店へ。 なんていう名前のお店かすっかり忘れましたが、そこのおばあさんが、浴衣を着ている私達をみて、何故かすっかり気に入ってくださり、おばあさんと3人で、注文したカキ氷などをつつきながら、ずっとお話していました。 浴衣は古典柄に限ります。 なんでも、ここのカキ氷は、おばあさんが言うには、いまはもうほとんど何処でも使っていない、氷を手動で削る機械を使っているので、氷がとてもふわりと削れるとのこと。 確かに、削ってもらったカキ氷はおばあさんの人柄ともあいまって、何だかやさしい味でした。 とても学生には見えないと思うのですが、おばあさんは私達を見て「学生さん?」なんて嬉しいことも言って下さったり、しきりに浴衣が似合っていて、可愛い、可愛いと褒めてくださいました。 やや時期外れに浴衣を着ると、モデルが大して良くなくても(友達はおいておいて、自分のことです・・)?、目立つので、褒めてもらえることを知り、普段褒められることのあまりない私は、ちょっぴり嬉しい気分でした。 はじめは、私達以外に浴衣を着ている人は見かけなかったんですが、川床料理を食べている方の中には、浴衣を着ている方もいたので、私達だけじゃなくて少し安心もしました。 どうも貴船では浴衣のレンタルをしているみたいです。わざわざ私たちみたいに、遠くから浴衣を着て遊びに来る人はさすがにあんまりいないんでしょうか・・・。 貴船HP 貴船で景色と食事、そして地元のおばさんと交流に、すっかり気分を良くした私達は、その後、せっかく叡山電車がのり放題なのだからと、鞍馬へ。 駅から外へでるといきなり大きな鞍馬天狗の顔が。。 その後、鞍馬寺へも入場料を支払って入りましたが、何せ下駄を履いている足には到底無理な坂道の多い寺。あんまり坂が急すぎて、滑るんじゃないかと思いましたよ。 これは、とても上まで登れたものではないと、諦めてほとんど何も見ることなく下山。 鞍馬寺は山全体が寺なので、ハイキングするような格好でないととても登れたものではないことを知りました。 確かにみなさん、かなり気合の入った格好の方たちばかりでした。今度はきちんとした靴を履いて紅葉シーズンにでも来たいと思いました。 その後は京都市内に戻ってきて、哲学の道でホタルを見て、おめんという銀閣寺の近くにあるうどん屋さんで晩御飯を食べ、そこでも海外からの旅行者に浴衣の写真を撮影されながら、京都三昧の一日は終りました。 いま考えると、よくあんな長い距離を下駄で歩いたよな〜。 結局下駄は新品だったのが、一日で履けなくなるほど、ぼろぼろになってしまいまいました。やっぱ下駄で鞍馬寺の険しい道を登ったのがいけなかったようです。あーもったいな。 ・釘抜地蔵
2007.06.29 (Fri)
JUGEMテーマ:旅行 釘抜き地蔵さん。正式名は石像寺だそうです。 千本通りにあるおいしい鰻やさんでお昼を頂いたあと、近くにある釘抜地蔵という、地元のお年寄りたちが良く行く、小さな寺に立ち寄りました。 こちらのお寺も千本えんま堂と同様、少し変わったお寺です。 東京・巣鴨のとげ抜き地蔵が有名ですが、京都は釘抜き地蔵だそうです。 弘法大師が開創された寺で、本尊の石造地蔵菩薩像は種々の苦しみを抜き取ってくれるため、「苦抜地蔵」と呼ばれて厚い信仰を集めていたんですが、いつの間にか「釘抜地蔵」としてみなに親しまれるようになったとか。 ここは手の病にご利益があるとかで、私も交通事故にあって以来手の調子が悪いので、せっかくなのでお賽銭をあげて参拝してきました。 とてもこじんまりしたお寺さんで、観光客などほとんどいなさそうな雰囲気なのですが、ここはさすが、「釘抜地蔵」の名前にふさわしく、絵馬ではなく、釘と釘を抜くペンチを奉納するんです。なんとも面白い。 暑かったので、お茶を飲んで休憩できる場所で、近所のおばあちゃんと色々話をして一休み。 私たちが暑い日に関わらず浴衣を着て京都に遊びに行ったので、「偉いな〜」としきりに言われました。 家に誰も着ない着物が沢山あるからいらんか〜と言ってくださったり、とっても親切。地元のおばあちゃんとも触れ合って、しばし寛ぎました。 私たちがそうして寛いでいる間にも、若い男の人がしきりにグルグル回っては、何か祈願しているよう。 おばさんに何をしているのか聞くと、「あれはお百度参りみたいなもん。病気を治してあげたい人の年の数だけああやって回ってお祈りするんだよ」と教えてくださいました。 遠方からでも来て参拝する人が絶えないそうです。 本当に、病気の苦しみや生きる苦しみも、簡単に釘を抜くように抜けてしまえば良いですね・・・。 参考HP ・沙羅双樹の咲く寺 東林院
2007.06.28 (Thu)
JUGEMテーマ:旅行 先日、新聞を見ていたら、なにやら沙羅双樹が見られるお寺が京都にあるというので、早速、友達と行ってきました。 沙羅双樹は仏教的な花で、釈迦が永遠の眠りに入るときも、そばで咲いていた花だそうです。 有名な平家物語の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」の一節に出てくる、あのお花です。 しかしながら、本当の沙羅双樹は日本では生息せず、本場インドと日本の沙羅双樹は全く別の種類のものであるとか・・。 「諸行無常」を感じ入るべく、行ってきました。東林院。 京都駅から市バスに乗って40分あまり。妙心寺というお寺のなかにあります。 妙心寺内 睡蓮の咲き誇る池。大きな鳥もいた。 この妙心寺がやたら広いお寺で、東林院にたどり着くまですこし迷いました。 なにせ、妙心寺にはいくつものお寺があり、しかも敷地が広く、歩いていても、自転車やら車が普通の道路を通り過ぎて走って行くんです。 なんだかお寺の境内というより、市民の通り道って感じで、歩いているときはちょっと怖かったです。 なんとか東林院にたどり着いたら、まず入り口で抹茶と和菓子つきの鑑賞券を買います。ひとり1580円なり。受付の脇には美しく咲き誇るアジサイたち。う〜ん、いかにも風情があります。 院内にはいると、まず、名前を呼ばれて、お茶とお菓子が出てきます。このお菓子がすごく綺麗でした。なんでも沙羅双樹の花をかたどったお菓子で、中は黄色いあんこが、そとは白いあんこ?で花びらを模し、花の脇には葉を模した緑の和三盆のようなものが。 お茶とお菓子を頂いた後は、先に沙羅双樹のお庭を眺めて座っている方たちが、お坊さんの説法を聞き終わるまで、ひたすら待つこと20分あまり。結構お話長かったです。なんでもいつも30分ぐらいは話されるとか。 ようやく先の説法が終わったと思ったら、次の説法までさらに2、30分時間があります。その間、みな、思い思いに庭を眺めて語らいあいます。 それにしても、まだ説法始まらないの? と思っていたら、ようやく説法が。 さっきはかなり話が長かったのに、私たちのときは結構手短でした。 しかも、お坊さん、先に聞いてる人もいると配慮してくださったのか、さっきと全く同じではなく、なぜか、いま流行のあの軍隊式ダイエットのビリーの話までなさいました。 なんでも、最近肥満気味で、ビリーを師と仰いで、毎日運動に励まれているとか。 ビリーがまるで自分の心の中を見透かしたように、疲れたころに、「疲れただろうけど、がんばるんだぜ〜」みたいなことを言うってことで、笑いをとっておられました。 私が印象深かったお話は、こちらのお庭に300年咲いていた沙羅双樹の木が、昨年完全に枯れてしまったんですが、その木の姿こそが、まさに無常をあらわしている、と言うお話でした。常に同じものは何ひとつとしてない。全ては移り変わって行くということです。 枯れてしまった大きな沙羅双樹の根元 釈迦が亡くなるとき、弟子たちに、「世の中のもの全てが生まれると死んで行くのが定め。私一人どうしてその定めから逃れることなど出来ようか。私の死を悲しんではいけない。むしろ悲しむべきことは、限りある今を、精一杯に生きようとしないことである」とい言ったという話も、とても心に響きました。 この釈迦の教えを自ら体現するかのように、沙羅双樹の花は朝に咲くと夕方には散る。今すべきことを明日に延ばすのではなく、いま、ここで、行うことが大切なのだと。 これらの教えは、心に沁みると同時に、自分のいまの生き方が果たしてこれでよいのだろうか、死ぬときに「これで良かった」と思えるような悔いなき人生を自分が果たして歩めているんだろうか、と考えさせられるものでした。 いつも思うことですが、西洋の思想に比べて、仏教思想というのは実に深くて、考えさせられることが多いです。私は神や仏を信じてはいませんが、しかし、先人たちの教えは、人間の深奥に迫るものがあると思います。 ところで沙羅「双樹」というからには、根元の幹が二本に分かれているものをそう呼ぶらしいです。 だったら、分かれていないものは、唯の沙羅の木と呼ぶんでしょうか? 沙羅の木は学識名は「夏椿」だそうです。 枯れてしまった沙羅双樹の脇には、きちんと二代目沙羅双樹になるであろう、二つに分かれた幼い木がすくすくと育っておりました。 一年に行事のある時しか入ることの出来ないこちらのお寺。 おいしい和菓子と、美しく散った花びらと、ありがたい説法を聞いて、人生を考えさせられる。そんな2時間でした。 しかしながら、鑑賞期間が6月12日から30日までと限られているので、人が多いうえ、説法を聞いていても、後ろから和菓子を運んでくるお坊さんたちの「××様〜」という声がしきりに聞こえるので、落ち着いて説法を聞いて、花を観賞したい方には向かないかもしれませんにのでその点だけ気をつけて下さい。 参考HP ・北野天満宮
2007.06.22 (Fri)
JUGEMテーマ:旅行 2月の話になりますが、北野天満宮に梅を見に行ってきました。 これまで京都には、何度も遊びに行っていますが、北野天満宮のある西陣界隈は初めてです。そもそも西陣ってよく地名は聞くけど、何処を指すのかも、これまでよく知りませんでした。 近鉄電車と京阪電車、京都市内のバスや地下鉄・私鉄が乗りたい放題のフリーチケットで北野天満宮まで。このフリーチケットの存在を知ってからと言うもの、行動範囲がとっても広がりました。 現在は、近鉄と京都のバス・地下鉄フリーチケットが、ほぼ通年のように近鉄の窓口で販売されています。 もし京都に出かけられる方はこのチケットを買ったほうが断然お得です。京都までの往復運賃よりも安い値段で色んなところに行けますから。 詳しくはこちら。 初めて行った北野天満宮は丁度満開の季節もあって、すごい人出。 てっきり、お金を払わないと梅を見れないと思っていたら、お金を払って見れる梅苑みたいなところはまた別なんですね。 天満宮n内は誰でも入れるし、梅もたくさん植えられています。しかも色とりどりの梅が。 天満宮っていうのは必ず菅原道真を祀ってるところだそうで。九州にあるとび梅伝説で有名な大宰府天満宮しかり。っていうわけで、ここ北野天満宮も当然学問の神様。 丁度受験シーズンだったこともあり、なんかお母さんらしき人々が沢山参拝してました。 ここでは牛さんが神様の使い?なんだそうで。 牛をなでると良いことがあるらしいので、さんざん撫でて帰って来ました。 赤いよだれ掛け?がプリティー 近くにはおいしい粟餅所澤屋さんもありますし、なかなか良いとこでした。 帰りに西陣界隈をぶらりと散歩。 上七軒とかも行ってきたんですが、観光地というより京都市民の日常生活の場所、って感じで、それはそれで良かったですよ。 もっと色々発掘したら良い場所やお店が沢山ありそうな、西陣界隈なのでありました。 そういえば、梅と言いますと、奈良では月ヶ瀬が有名ですが、他にも追分梅林やら、賀名生梅林(あのうばいりん)って所もかなり綺麗で、おすすめだそうです。 私は今年、どちらも行きそこねましたが、来年は行きたいと思ってます。 ・京都 桜の名所めぐり
2007.06.20 (Wed)
JUGEMテーマ:旅行 昨年は花見に2度京都に行きました。 これまでまだ行ってない所を探して。 ひとつ目は高台寺。豊臣秀吉の妻ねねの寺です。 こちらは、綺麗に砂利がしかれた庭と、そこにたたずむ2本のしだれ桜がいかにも京都らしい場所でした。 次は、祇園・白川近辺をうろうろ。 これまで祇園の花見小路は何度も行ったことあったんですが、白川近辺はあんまり行ったことがなかったんです。 でも、実はこの辺が、よくテレビで写ってる祇園の光景なのかもしれません。 舞妓さんが出てくるのをカメラマンたちが、沢山待ち構えていました。 白川沿いに桜と柳の木が植えられており、緑とピンクのコントラストがなんとも風情があります。 白川沿いには沢山お店があるので、そのうちのひとつのお店に入って、窓から白川の美しい景色を堪能。う〜ん。いかにも「京都」って感じです。 でも桜がもっとも圧巻だったのは、平安神宮ですかね。 平安神宮の神苑は有料ですが、こちらはお金を払って入る価値の十分ある場所だと思います。 とにかく入った瞬間から、紅しだれがそこかしこに咲き誇っていて、それは美しいです。 奥に進んでいくと、池と寺みたいな建物もあって、それと桜の光景が、なんとも美しく、まさに絶好の写真スポットって感じでした。 沢山のカメラマンのおじさんたちが、小雨にも関わらず撮影してましたよ。 こうして見ると、京都は、ただ桜だけを見るだけではなくて、桜プラス古い歴史的建造物が同時に見れるから、やはり風流で、人の心を捉えるのでしょうね〜。 |