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・韓国滞在 2日目 母の生まれ故郷と海印寺へ行く
JUGEMテーマ:旅行

 さて、2日目。
 前日疲れていたので、9時ぐらいには寝たので、朝は6時に起きました。
 祖父母の家は昔ながらの韓国式の古い家なので、顔を洗ったりする場所も、外にあります。まだ秋とはいえ、さすがに朝は冷え込みます。そんな外で顔を洗ったり歯を磨くので、すっかり目も覚めました。 
 

 味噌や醤油の瓶が庭に並ぶばあちゃん家の光景。勿論ばあちゃん手製。

 朝、ばあちゃん手づくりのご飯を済ましてから、今回旅行に来た第一の理由であったトウガラシの粉挽きに行きました。
 うちは飲食店をしていてますが、その際料理に使用するトウガラシはいつも韓国から直接仕入れてます。以前は、ばあちゃんが日本に来る時にとうがらしを持ってきてもらいましたが、母が自分で直接行った方が好きな粗さに挽けるので、今回やはり韓国へ来ることになったのです。トウガラシはあんまり細かく挽きすぎると甘みや風味が抜けて美味しく無いんだって。
 


 さてさて、ばあちゃんの家に、すでに母の妹、私から見ればおばさん(イモ)が作ってくれた今年のトウガラシが山のようにたんまりと袋に入れておいてあったので、それを下げてばあちゃん、母、兄、私の4人でトウガラシを挽いてくれるお店へ。



 いや〜、こんなお店が韓国では当たり前にようにあるんですな〜。知りませんでした。日本じゃまず見かけませんね。挽く回数を多くすればするほど細かくなるそうな。
 でも、トウガラシを挽いている最中って、めっちゃ目が痛いんです。トウガラシの刺激成分が空中に舞って、目や喉が痛くてたまりません。でもお店の人たちは全く平気そうで、慣れってすごいわね〜なんて感心しながら、店の外へ避難してました。でも外は外で寒いんで、また中に入って目や喉が痛くなったら外へ避難しを繰り返し、出来上がるのを待ってました。



 待ってる最中、他のお客さんが来て、どんぐりを粉にしてもらってるのも見ました。どうやらトウガラシだけではなく、色んなものを粉にすることが出来るようです。
 ちなみに、何でどんぐり?と思う方もいるかもしれないので、説明すると、韓国ではどんぐりを食べます。アクが強いどんぐりですが、粉状にしたものを、水に何度も晒してあくを抜き、濾した汁でトトリムッといって、まあわかりやすく言うとどんぐり羊羹みたいなものを作って食べるんです。
 でもあくまでこれは日本の羊羹みたいに甘いお菓子じゃなくて、辛い付けダレなどを付けて食べるおかずです。ただ見た目が敢えて言うなら、羊羹みたいな感じってだけです。
 この料理を作るために、韓国人は秋になると、どんぐり拾いに勤しんでます。

 いや〜それにしても、日本にもこんな店があったら、挽き立ての粉類を食べれるから嬉しいのにな〜と、手づくり好きの私は心から思いました。
 こういうお店があるのをみると、韓国人が日本に比べて、きちんと自分の家で料理を作って食べてるんだな〜というのがわかります。
 


 美味しそうに挽けたトウガラシをもってばあちゃん家に戻ります。あんなに沢山あったトウガラシも粉にしたら、たったこんなけ?ってなもんです。 

 次に、祖父母の家から車で20分ぐらいの場所にある母の妹、さっきのトウガラシをくれたイモ(おばさん)の家へタクシーで向かいました。

  おばさんの家に着くまでに道端の光景を見て驚いたのは、道路の片側車線の半分もの面積を占有して、今年収穫された米が延々と天日干しされていることです。
 それも一部の道路じゃなくて、通過する道路の大半がそうだから驚きです!



 こんな光景日本じゃ考えられませんが、韓国では当たり前の秋の風物詩みたいなもんで、警察もな〜んにも言わないそうです。なんかそういう所、のんびりしてて良いですな〜。日本なら道路交通法違反ものですな。きっと。
 
 韓国では籾ごと米を乾燥させて保存するそうです。日本みたいに玄米にしないそうです。やっぱ玄米にすると風味が抜けるからですって。
 ちなみに、田舎に道路が出来ると、車が走れるとか言うことより、米が干せるから韓国人は喜ぶそうです。おもろいな〜。
 ちなみに道路には米だけではなく野菜とか色んなものも干されてました。何でも乾燥させて貯蔵するのが韓国人は得意です。

 やっとイモの家に着いたと思ったら、どひゃ〜。家の前一面に収穫した豆を枝ごと干してあるじゃあ、あ〜りませんか! しかもその干した大豆の上を平気で歩いたり、車が通ったり・・・。この大豆、食べられるの?って感じですが、どうせ食べる前に洗うので、まあ問題ないか〜!! 
 


・・・なんて、段々私もネイティブ韓国人のケンチャナヨ(問題ない、大丈夫)精神が沁みこんできたようです。
 韓国人のこのおおらかさ、あっぱっれです。

 きっと日本人で神経質な人は韓国住めないでしょう。
 私も勿論、まったく大丈夫です。むしろこういうのを見ていると、日本のごみごみごした法律なんかも細かいところがますます嫌になってきます・・。

 話はやや逸れますが、韓国ではみんな勝手に川原沿いとか公共の敷地で農作物育ててます。うちのばあちゃんが前回も、今回も私達にくれた小豆も、勿論この川原栽培ものです。



日本みたいに、ここは公共の場所だからだめ、とかないんですね。良いじゃないですか。人に迷惑かけない限りは。有効なスペース活用法だと私は思います。大体地球はみんなのものなんだから、この土地は誰のものだとかなんとか言って使えないなんてナンセンスなんです。
 と、いうわけで、本国韓国人のそういうおおらかなところが私はすっかり気に入りました。

 このイモの家のある場所が、実は昔うちの母の生家があった場所で、でもその家は火事で消失してしまったんです。だから母の生家はないにしてもここが母の生まれ故郷なんです。
 とっても田舎でのどかな場所で、こんなところで母は育ったのかと感慨も深かったですね。何せ、いまだにここまではバスの路線も無いところですから。道路も今でこそ多少整備されているものの、昔はひたすら山道だったそうです。



 さて、イモの家に上がらせてもらって、イモ特製のヨモギもちを食べましたが、これが美味しいのなんの。多分人生で一番美味しかったヨモギ餅です。出された餅を、大してお腹が減っていなかったにも関わらず、ほとんど私が一人で独占して食べました。
 もともとヨモギ餅好き人間なんですが、イモの作ってくれた餅は、とにかく蓬の味がめっちゃ濃厚で、もはや漢方薬の領域に達する濃さと風味です。日本ヨモギと種類が違うんじゃないか?って思うぐらい、味が濃く、身体に効きそうな味がします。ヨモギ餅食べて身体に効きそう、なんて思ったのは、今回が初めてです。思い出すだけで、食べたくなる・・・。うう。

 さて、その次はイモとイモブ(おばさんの旦那さん)も一緒に、有名な韓国の世界遺産・海印寺へ。ここは前から母が「私の生まれ故郷の近くにある有名な寺」と自慢していた所です。
 
 海印寺まで車で30分ぐらいでしたが、まず昼食です。さっき一人でヨモギ餅を食べつくした私としては、全くお腹が減っていません。しかしそんな私達を尻目にイモブは山菜料理のコースを注文。
 まあ山菜料理ならカロリーも低そうだし、食べられるかと思いましたが、量が多いの何の。写真は最初のごく一部に過ぎず、その後も7、8品出てきました。
 


 中でも驚いたのが、トウガラシのかりんとうみたいな食べものです。初め食べたときに、てっきりごぼうのあげたものに砂糖をふっていると思っていたんですが、何か辛いと思ったら、母曰く、「それはトウガラシのあげたものやで」。
 どうりで辛いわけです。でも本当ごぼうみたいな味がしたんです〜。

 あ、さっき紹介したトトリムッ(どんぐり羊羹。トトリが韓国語でどんぐりのこと)は写真の真ん中ぐらいに写った茶色の物体ですね。これは全くエグミもなく、癖のないお味でした。
 ひとつひとつおいしいんですが、何せ量の多さに圧倒され、ひたすら、ヘルシーで胃に優しそうなおかずばっかり食べてました。ふう〜。

 昼を食べ終えて、海印寺まで20分ほど歩いていきました。大きな岩がごろごろころがった川原を眺めながら散策することができて、景色がとても良かったです。
 


韓国も丁度いま秋の観光シーズンなのか、みなさんリュック背負ったおばさんたちが、沢山グループで歩いてました。




            世界遺産・海印寺と書かれた石碑

 海印寺は「八万大蔵経(パルマンデジャンギョン)」という8万1258枚という膨大な量の版木が保管されており、それが韓国仏教史上最高の経版で有名なんですが、残念ながら建物の修理工事をしていたため、今回はそれを見ることは出来ませんでした。



 でも後で他の観光客のおじさんに、あれは遠回りしていけば遠くから見れたんだよ、と教えられ、びみょ〜にショック。まあでもいっか〜。


 
ちょっと悲しいので、その蔵経の「写真の写真」だけとって帰って来ました・・・。



この寺は、日本の観光化された寺と違って、ずっとお坊さんがお経を唱えていたり、来ている韓国人もすっごく熱心にお参りしているのが、とても印象的でした。日本の寺みたいに入場料もとらないし、お参りするときの賽銭箱も、すっごく前のほうに置いてあって、言われないと気づかないぐらいです。あまり日本の寺みたいに商業的な感じのしないお寺でした。



 でも何にもお金を払わないのも悪いんで、建て替えをしている寺の屋根瓦の寄付をしてきました。自分達の名前を書いて。日本の人も沢山寄付してまいたよ。奈良県民も何人も書かれていたので、ちょっと嬉しかったです。ここだけは商業的だったかも(笑)。
 以前、仏国寺へ行ったこともありましたが、こちらのお寺の方が私は良かったですね。

 帰りにイモブがチチヂミとマッコリをご馳走してくれました。お腹は一杯だから、マッコリだけ飲みました。味は普通かな。



 その後イモの家にまた戻ってきて、ばあちゃんが食べるためにの柿を兄と私でひたすら収穫して、イモブにばあちゃん家まで送ってもらいました。

 もうすでに夕方だったんですが、昼一杯食べすぎてお腹も空いてません。
 が、しかし! 今回私が韓国に来て絶対食べたかった「ジャジャン麺」は決してはずすことが出来ません!!  これを食べそこなっては韓国へ来た甲斐がないとばかりに、ばあちゃんにジャジャン麺の出前を頼んでもらいました。
 


 ようやく念願のジャジャン麺が・・・・。
 よーくかき混ぜて、真っ黒にして、ずるずる食べましたよ。私は。
 味は、思ったよりあっさりしていて驚きました。もっとこってりした味なんかと勝手に思ってましたので。勿論店にもよるんでしょうが、結論的に言うと、細かく刻まれた野菜が沢山入っていて、肉片も入っているけど、野菜の方が多くて、思ったよりヘルシーで美味しい食べ物でした。付け合せの沢庵や生たまねぎの切ったものもドラマで見た通りで。ちょっと嬉しかったです。沢庵はいらんのでほっといて、ジャジャン麺と生たまねぎを食べて喜んでました。それにしても、生たまねぎかよ?って感じですが、これが意外に合うんです! 
 あ〜、書いているうちに、またジャジャン麺食べたくなってきた〜。

 と、いうわけで、2日目も料理も見所もてんこ盛りで無事終りました。
 そして9時には就寝。お休みなさいまし。それでは3日目へ〜。
Posted by chappy
韓国編 / 15:20 / comments(0) / -